トヨタ生産方式は、常に改善を目指すため、

働く人にはつらい方式ですが、職場を守るためには強い会社が必要なのです。





「ズバリ現場のムダどり事典」山田 日登志、日刊工業新聞

ズバリ現場のムダどり事典―トヨタ生産方式の実践哲学
山田 日登志
日刊工業新聞社 (1989/04)
売り上げランキング: 241708


「自分で、自分の仕事に創意と工夫を加える」、そこに人間らしい仕事ができるのです。


●私は、仕事に創意と工夫を加えることは素晴らしいと考えています。自分の考えが仕事に反映される、うれしいではありませんか。しかし、実際に工夫してみると、「それは労働強化だ」と言う人がいるのも事実です。


●確かに、創意と工夫は効率化を目指して行いますから、どうしても少ない人数で同等、またはそれ以上の生産量を達成しなくてはなりません。はためから見れば、労働強化に他なりません。


●このような経験をいくつかしてきて、【今日の名言】でひらめくものがありました。“自分で”という部分が大切なのです。同僚とはいえ、他人が仕事を改善してやらされるのは面白くないのです。あくまでも“自分が”やることで、“やりがい”になるのです。


●つまり、あなたが上司ならば、あくまでも部下がやりたいこと、部下がやりたい改善を引き出すことに集中することが大切ということです。これって、コーチングの技術に近くないでしょうか。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アメリカに追いつく。設備でなく人間の智恵で!・・・・・・トヨタ生産方式のニーズがここにあったように思うんです。


・1人ひとりの仕事に、いかに知恵をつけさせるのかの競争がないと、その人自身をダメにしてしまうのではないか。


・改善の第1歩は、時間管理の徹底ということです。サイクルタイムをハッキリさせることにより、作業者1人ひとりが、自分の仕事がすすんでいるのか遅れているのかが、よくわかるのです。


・トヨタ生産方式では、標準作業を設定するのはIEスタッフではなく、現場の監督者であり、それを守らせるのも改定するのもまた彼らの役割である。


・①手持ちのムダ②運搬のムダ③在庫のムダ
そうです。私たちは、これらのムダを、現場の3大ムダといって、それをなくす工夫に努めているのです。


・トヨタ生産方式で人を抜くときは、その職場で1番優秀な人から抜けといっています。


・工場においての能率は、与えられた生産量を、いかに少人数(少人化)で行うかにかかっていることを忘れてはいけません。


・4Sのスタートは、要らないものを捨てることから始まります。・・・・・・それも、
自分たちの手で行うことが重要です。


●もし、あなたが、現場で働く人なら、ムダ、ムリ、ムラを排除していくというトヨタ生産方式の考え方は絶対に必要です。なぜなら、現場には必ずムダ、ムリ、ムラがあるからです。


●実例やマンガを使っている本書は入門編としては最適です。品質を落とさずに、知恵を絞って効率化するというトヨタの考え方を知りたい方はぜひ買ってみてください。


ズバリ現場のムダどり事典」山田 日登志、日刊工業新聞社
(評価:★★★読むべし)

【トヨタ生産方式とは】
大野耐一らが体系化したムダの排除、ジャストインタイム、改善などを柱とした生産方式。

そのほかにも、カンバン方式、多能工、自働化、あんどん、カタログエンジニア、混流生産、作業標準など数多くの手法、キーワードを作っている。


あの神田昌典さんの超人気CDがもらえる、フォレスト出版リーダーズクラブはこちら