トヨタ生産方式は、常に改善を目指すため、

働く人にはつらい方式ですが、職場を守るためには強い会社が必要なのです。





トヨタ式改善力―「原価2分の1」戦略への疾走 /近藤 哲夫

トヨタ式改善力―「原価2分の1」戦略への疾走
若松 義人 近藤 哲夫
ダイヤモンド社 (2003/02)
売り上げランキング: 37,196
おすすめ度の平均: 4
4 当たり前のことを当たり前のように実行する・・・難しさ
5 改善を分かりやすく説明
3 全社的課題解決型改善の実例
(評価:★★★★☆)

●トヨタ方式の本は、成功法則の本と同じ性質を持っています。つまり、
 やるべきことは理解できるが、なかなか実行できない、ということです。


 ・多くの企業は、混乱を恐れ途中であきらめてしまったり、中途半端
  なままで終わってしまう。(p15)


●たとえば、自分の目標を紙に書いて、何度も読んで成功をイメージする
 のは成功手法の一つですが、はたして実際に手帳に目標を書き、何度も
 読んでいる人がどれほどいるでしょうか。


 ・大切なのはトヨタという会社が、規模的に圧倒的な差があるGMを
  あえて「目標」として点と、されにその「差」をはっきりと目に
  見える形で示した点にある。(p10)


●やるべきことは分かる、しかし、どうやって職場の人たちを巻き込んで
 活動と考え方を共有していくのか、これが問題です。この本には少しだけ
 そのヒントが書かれています。


 ・新しい生産方式を持ち込む場合も、筆者は必ずモデルラインから
  スタートする。(p96)


●まず、だれかが改善の灯をつけなくてはなりません。多分それは
 あなた自身でしょう。


 ・筆者は経営者に対して「毎日、工場と物流の様子を見て、お客さまの
  所で話を聞きなさい」とアドバイスしている。(p64)


●初めは孤独で、周囲の人もお手並み拝見という雰囲気なはずです。あから
 さまに反発する人もいるでしょう。


 ・C社が競争力を回復するには、なによりも他人任せを脱して、社員
  自身がきちんと原単位や標準作業をつくり、一つ一つ改善していく
  過程が欠かせない。(p112)


●それでも、自分の手を汚して、自ら考え、自ら改善していく風土を
 作らなければ、永遠にトヨタに追いつくことはできないのだと思い
 ます。自戒。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・手法を社員に考えさせるのは大変だ。自分は何も考えずに、ただ社員
  に「考えろ」と命ずるのは楽だが、トヨタ式は「仕事は部下との知恵
  比べ」という言い方をする。(p45)


 ・間接部門の評価についても、一度生産現場と同様に「星取り表」の
  作成をお勧めする。(p160)


「トヨタ式改善力」若松義人、近藤哲夫、ダイヤモンド社(2003/02)¥2,100
(評価:★★★★☆)

【トヨタ生産方式とは】
大野耐一らが体系化したムダの排除、ジャストインタイム、改善などを柱とした生産方式。

そのほかにも、カンバン方式、多能工、自働化、あんどん、カタログエンジニア、混流生産、作業標準など数多くの手法、キーワードを作っている。


あの神田昌典さんの超人気CDがもらえる、フォレスト出版リーダーズクラブはこちら