トヨタ生産方式は、常に改善を目指すため、

働く人にはつらい方式ですが、職場を守るためには強い会社が必要なのです。





「ザ・トヨタウェイ」ジェフリー・K・ライカー、日経BP社(2004/07)

ザ・トヨタウェイ(上)
ザ・トヨタウェイ(上)
posted with amazlet on 06.05.09
ジェフリー・K・ライカー 稲垣 公夫
日経BP社 (2004/07/22)
売り上げランキング: 8,993
おすすめ度の平均: 3.75
5 よくまとまった内容、わかりやすい翻訳
2 翻訳に問題あり。
5 拍手! トヨタ式研究の決定版といってよいでしょう

(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●トヨタ生産方式を説明した本ですが、トヨタがやるとこうなる!という実例が
 多く入っており、その点では非常に参考になる本でした。


 ・私の理解が進むにつれ、カンバン、ポカヨケ、アンドンというテクニックは、
  工程を常に改善する従業員がいてはじめて、強力なツールになることが分か
  った。(上p3)


●外人なのに、トヨタの秘密はテクニックではなく、狂信的なまでに業務を改善
 しようとする社員のカルチャーであることに気付いている点も偉いところです。


 ・この単純な作業でも、標準作業書はこれをコンベアから歩く歩数に至る
  まで、二八のステップに分割して詳細に記述してあった。・・・運に
  任せる部分はほとんどなかった。(上p268)


●多くの会社がトヨタ方式を導入しようとして失敗しているといいます。それ
 は、表面的にはトヨタのやり方を真似ることはできても、社員の心の中まで
 変えることは難しく、時間とお金と推進する人材が必要ということでしょう。


 ・トヨタの場合の厳しいとは、トヨタが仕事に非常に高い基準を持っており、
  部品メーカーもそれに従うことが求められるということである。それより
  重要なことは、トヨタがパートナーがトヨタの基準に改善するように援助
  してくれることだ。(下p94)


●トヨタ方式を導入する最も簡単な方法は、トヨタと取引することでしょう。
 それがだめなら、トヨタの社員を引き抜くか、コンサルタントを雇うくらい
 でしょうか。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「トヨタに入る前、私は忠実に従うことが不可能なほど難しい方針や手順
  書を作成しました。これは全部、失敗すべくして失敗しました」(トヨタ
  のジョージタウン工場の製造担当バイスプレジデント)(上p255)


 ・ここ数年、トヨタでは全員がA4レポートに移行するように奨励している。
  (下p26)


 ・トヨタウェイでは、人間が視覚、触覚、聴覚によって方向付けされるため、
  目で見る管理が人間を補完すると認識している。(下p27)


「ザ・トヨタウェイ」
ジェフリー・K・ライカー、日経BP社(2004/07) ¥2,310
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


【トヨタ生産方式とは】
大野耐一らが体系化したムダの排除、ジャストインタイム、改善などを柱とした生産方式。

そのほかにも、カンバン方式、多能工、自働化、あんどん、カタログエンジニア、混流生産、作業標準など数多くの手法、キーワードを作っている。


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