トヨタ生産方式は、常に改善を目指すため、

働く人にはつらい方式ですが、職場を守るためには強い会社が必要なのです。


    

「御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか?」若井 吉樹、技術評論社

御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか? ~偽りの「かんばん」~
【私の評価】★★★★★(91点)


■トヨタ生産方式を実際に導入している企業は
 数多くあると思います。

 しかし、導入した企業では、
 なかなか成果が出ない、改善が定着しないなどの
 問題が起きている場合が多いようです。

 ・「やってみたけどうまくいかない!」のは当たり前、 
  「失敗した」と思っても慌てない(p194)


■この本では、これまであまり解説されてこなかった
 トヨタ生産方式の導入に伴う問題と原因、解決例を示した一冊です。

 実はこうした課題の解決こそがコンサルタントの出番であり、
 これまで解説されてこなかった理由なのかもしれません。


■著者は実際にコンサルティングして経験した事例から
 トヨタ生産方式とは、モノづくり宗教改革であり、
 小手先の改善では定着しないと断言します。

 経営者のリーダーシップが求められるほどの、
 一大改革となる覚悟が必要なのです。

 ・「トヨタ方式」はモノづくりの新しい宗教
  つくる単位・・・小まめにつくる
  指示のしかた・・後工程からの引き
  改善の取り組み・全体最適(p171)


■トヨタ生産方式を導入した現場ではどうなるのか、
 わかりやすく解説してありましたので、
 本の評価は★5つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・整然とした流れを作るためには、小まめに部品を作り、小まめに運ぶ
  必要があります。しかし生産現場には「まとめてつくる、まとめて運ぶ」
  という習慣が根強くあり、この壁を打ち破るために「改善」を行うこと
  になります。(p5)


 ・ある日、経理から「明日からしばらくの間、注文が来た分だけつくるのでは
  なく、注文とは関係なくこの計画通りつくってください」という話が突然
  きました。・・・在庫が減ってしまうと今期の利益が減るという経営判断
  らしいのです。(p135)

 ・トヨタ方式の導入は、コンピュータを利用せずに始めるべき(p192)


 ・一時間かかった金型の段取り替えを、急に10分以内にやれと
  言われても簡単にはできません。・・・しかし、まずはできるところから
  少しずつやってみるのです。・・・こうして片っ端からやれることをやると、
  思った以上の時間短縮は実点できるものです。・・・こうして容赦なく改善を
  進めると、不可能に見えた10分以内の段取り替えはできてしまう(p196)


▼引用は、この本からです。

御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか? ~偽りの「かんばん」~
若井 吉樹
技術評論社 (2007/10/18)
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おすすめ度の平均: 5.0
5 最適ツール
5 初めて興味深く読めました
5 トヨタ生産方式でどんな注意が必要かを示す貴重1冊!

【私の評価】★★★★★(91点)


■著者紹介・・・若井 吉樹(わかい よしき)

 日本電気株式会社勤務。
 情報システムエンジニアとして十数年の勤務後、
 トヨタ生産方式の導入コンサルタントとして活動中。

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■関連書評■
a. 「トヨタの上司は現場で何を伝えているのか」若松 義人、PHP研究所
【私の評価】★★★★★

b. 「トヨタの上司」OJTソリューションズ、中経出版
【私の評価】★★★★★

     

【トヨタ生産方式とは】
大野耐一らが体系化したムダの排除、ジャストインタイム、改善などを柱とした生産方式。

そのほかにも、カンバン方式、多能工、自働化、あんどん、カタログエンジニア、混流生産、作業標準など数多くの手法、キーワードを作っている。


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